(2014.01.21 14:37 by CCP Delegate Zero)
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開発チーム "Pirate Unicorns" では、Rubicon 1.1 に向けてトラッキングカメラ UI の改善に取り組んできた。また、それに付随してトラッキング時における実際のカメラの挙動/動きの改善にも取り組んだ。トラッキングカメラのユーザーであればご存じのとおり、この UI は現状 2カ所に分割されており、しかもそれぞれが互いに必ずしも関連しないかたちでとなってしまっている。この機能のユーザーでない場合、比較的目立たないフィーチャーではあるし、そもそもこのことに気づいていないということもあるかもね。今回の僕らの狙いをざっと述べると、このフィーチャーおよびその付随 UI 要素をもっと目立たせ、プレイヤーが必要に応じてトラッキングモードのオン/オフを簡単に切り換えられるようにするということだった。
さらに、現状ではトラッキングカメラ UI の使い方や、カメラが現在どちらのモードで作動しているのかが把握しづらいことがあり、ときに読み間違えてしまうこともある。以下の画像は現状の UI だ。"選択アイテム" ウィンドウと "指向性スキャン" インターフェースとの間でトラッキングカメラ関連の UI が分割されてしまっている。小さな文字によって、どちらもトラッキングがオンになっていることが示されており、かろうじてトラッキング中であることがわかってもらえるかもしれない。ここで僕らが問題だと思ったのは、トラッキングカメラがオンで次に選択されたアイテムをトラックする準備ができている、というときに、それを示すものが何もないということだった。
今回の調整で僕らが最大の目標としたのは、トラッキングカメラ の UI を一つにまとめ、簡単に目につくようにすること、そして、どんなときでも現在どちらのモードにあるのかが一目でわかるようにすることだった。また、トラッキングカメラの見直しをしていく過程で、トラッキング中のカメラの挙動や動きについても、トラッキングモードのオン/オフ時の挙動や動きと併せて、改善の余地があることに気がついた。だからこれらについても今回のリリースでできるかぎり調整を行った。
UI の面から話を始めよう。これついては、 HUD に導入されたスキャニングやプロービング用のラジアルボタン UI を用いることにした。そして、既存の "カメラのリセット" ボタンに目をつけ、これを、"カメラのリセット" 機能だけでなくトラッキングカメラ UI をも含んだ、総合的な "カメラコントロール" 用ラジアルメニューとして生まれ変わらせることにしたんだ。このアプローチのいいところは、ラジアルボタンそのものが、トラッキングカメラのオン/オフおよび、それがどちらのモードで稼働しているかを、わかりやすく表示してくれるという点だ。以下の画像でさまざまな状態におけるラジアルボタンを見てもらえる。
左上の画像から時計回りに見ていくと、
- 左上 : ラジアルボタンが開いて UI が表示された状態
- 右上 : トラッキングカメラ "オフ"
- 右下 : トラッキングカメラ "オン"、カスタムポジション使用中
- 左下 : トラッキングカメラ "オン"、センターポジション使用中
これらのコントロール類を用いることで
- トラッキングカメラのオン/オフ切り換え
- カスタムポジションのセットおよび使用
- センターポジションの使用
- "Look at my ship (※自船を見る)" 状態への復帰
トラッキングカメラの使用例のなかでも、指向性スキャンと組み合わせて使われる場合というのが重要なわけだけど、UI やカメラ挙動への調整を考えていくにあたってはこれを心にとめておく必要があった。またその一方で、"ダブル UI" 状態であったことからしばしば混乱を招いてしまっていたのを解消したくもあった。つまりここで明らかになったのは、指向性スキャンを快適に行うためには、カメラを確実に、そして素早く、中央にトラッキングさせる手段が必要だということだったんだ。また、プレイヤー達によってカスタムポジションの使用法がいろいろと編み出されてきたわけだけど、それらについてもサポートしたかった。というわけで、そのどちらについてもわかりやすく操作できる UI を、はっきりとしたアイコンとともに導入することにしたんだ。このアイコンが現在のモードをラジアルボタン上で表示してくれる。
最後に。トラッキングのオン/オフ切り換えのデフォルトショートカットは引き続き "c" キーで、トラッキング状態はセッションをまたいで継続するけど、新規キャラクターについてはデフォルト設定をオフとした。
新しくなった UI は Singularity に実装済みなので、フィードバックを寄せてもらえればありがたい。また、カメラの挙動と動きにも変更を加えている。特に、FPS および V-Sync が、トラッキングカメラのスピードに影響を与えてしまっていた点についてね。グラフィックの設定やグラフィック性能とのあいだに望ましくないリンクができてしまっていた点に対処できたことで、すべてのユーザーのカメラスピードを上げられる状態になったと感じたんだ。
- CCP Delegate Zero
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