[Rubicon 1.0] ワープ時の加速度の調整

公式フォーラム : 開発者スレッド 『ワープ時の加速度の調整 ([Rubicon] Warp Speed and Acceleration)』 #1 より

(2013.10.02 15:59 by CCP Fozzie)


やあみんな。Rubicon 公開版が来週 Singularity (※テストサーバー) に実装されることもあり、今回の調整事項に関するフィードバックを募っていきたいと思う。

このスレッドではワープ速度およびワープ加速度への調整をとりあげたい。ライブストリームでこのことを公にして以来、当然のことながらかなりの論議を呼んでいるようだね。


これまでのあらすじ :

知らない人のために説明すると、現状、すべての船には warpSpeedMultiplier (※ワープ速度乗数、的な) という属性があり、これがワープ中の最高速度を左右している。また、この属性に影響を与えるものとしてリグ一組および一部の Tech 3 クルーザー用サブシステムがある。
この属性の存在は、事実上ほぼ無意味となっている。なぜなら、加速して最高速度に達するまでの時間およびそこから通常航行の速度に減速するまでの時間が、今の仕様ではすべて同じ値だからだ。そのため、船がワープ中に最高速度で航行する時間は、一般的なワープ距離では非常に短いし、ゼロであることも珍しくない。
これは多くの点で非常にマズい。先述のリグやサブシステムが何の役にもたたなくなるし、ワープに関して船のサイズに違いがある意義もなくなる。それに船のワープ速度を設定するにしても、『ワープに最低限かかる時間』 が固定であることで制約がかかってしまう。

長いことこのシステムを作り直したいとは思っていたし、最終的には頓挫したけど、Retribution 拡張での実現に向けて一度は作業も行っていたんだ。でも、今回ついに CCP Masterplan がワープ加速度に関するしょぼいコードの呪縛から僕らを解き放ってくれた。そして彼と力を合わせてワープ速度周りのバランスを改善することになったんだ。


詳細!

ワープの最高速度を決定していた属性が、Rubicon 実装以後はワープ中の加速および減速にも作用するようになる。これにより 『ワープ速度の速い船』 が、『本当に』 速くワープするようになる。

いまのところ調整案では、Tech 1 クルーザー (※巡洋艦) を中心にバランスをとっている。素の Tech 1 クルーザーに乗っている限り、パッチの前後でワープ速度に違いを感じることはない。クルーザーよりも高い最高ワープ速度をもつ船では加速が良くなったのを感じてもらえる (それゆえワープにかかる時間が大幅に減少するのも感じてもらえる) し、クルーザーよりも大きな船では加速が悪くなったのを感じてもらえる (それゆえワープにかかる時間も長くなる) はずだ。大きな船を遅くした割合よりも、小さな船を速くした割合の方が大きいので、結果的に全体の平均ワープ速度は上昇することになった。

ひとつ気をつけてほしいのは、『軸合わせ』 にかかる時間は変わらない、ということ。今回の変更で影響を受けるのは、船がワープに入ってから (つまりターゲットロックできなくなってから)、出るまでにかかる時間だけだ。

また、各船種間でワープスピードにもっとはっきりとした差をつける (現状では、デストロイヤー (※駆逐艦)・クルーザー、BC (※巡洋戦艦)、BS (※戦艦) 、すべて同じワープ速度となっている)。Tech 2 船は、より高度な船であるということで、同種の Tech 1 版の船よりも若干 (船の役割によっては大きく) 速くなる。

これらの結果として、1. 小型船で構成されたフリートは戦闘相手を見つけるにあたって、単位時間あたりはるかに広いエリアをカバーできるようになり 2. どんな船を戦場に持ってくるかを決めるにあたって選択肢の幅が広がり 3. 優秀なインターセプター (※要撃型フリゲート) やインターディクター (※妨害型駆逐艦) の大隊であれば、先回りして敵性 BS 艦隊の行く手を阻めるようにもなる。

注意点をもうひとつ。フリートワープがそのワープバブル内のもっとも遅い船の速度で行われるのは、従来と変わらない。加速・減速も同様なので、フリートワープでは今までどおりすべての船が同時に目的地に到着するよ。

将来的には、ワープ速度に影響を与える要素をいろいろと増やしていきたいと思っているんだけど、今の段階では何も決まっていない。


値!

船種・距離ごとにワープにかかる時間 (Rubicon 前)


船種・距離ごとにワープにかかる時間 (Rubicon 以降) (← 改訂されました)


船種・距離ごとにワープにかかる時間 (Rubicon 以降) ver. 2



ひとつ捕捉しておくと、Tech 3 クルーザーは、デフォルトでは Tech 1 クルーザーと同じ値になる。つまり 3au/s をベースとし、Gravitation Capacitor (重力子キャパシタ) サブシステムを使用することで 5.25au/s (デストロイヤー (※駆逐艦) と同様) まで上げられるようになっている。

両極が縮まっていることに気がついてもらえるかもしれないね。つまりフレイター (※超大型輸送艦) の最高ワープ速度がかなり上がった一方で、インターセプターの最高速度は実は下がっている。ただし実際上は、ワープの距離にかかわらずそれにかかる時間はどのインターセプターの場合でも従来よりはるかに短くなるし、フレイターの航行時間を常識的な範囲に収めておきたかったということもある。なので、この両者についてはいいかたちに調整できていると思う。

最終的には、小さい船は以前と比べてはるかにワープが速くなり、大きな船はその図体に応じたスピードとなった。

これらの変更を理解するには、実際に試してみるのが一番、というわけで、幸いなことに来週 Singularity に実装予定の Rubicon 公開版にこれらの仕様も含まれる予定だ。もちろんフィードバックはいつでも歓迎だけど、Singularity で実際に試してみた人の感想をぜひ聞いてみたいな。

今回これを実装できることになって本当に嬉しいし、EVE もこれでまたひとつぐっと良くなるんじゃないかな。感想をこのスレッドに寄せてね。そして来週 Singularity でぜひ試してみてね!




同スレ #11 より

(2013.10.02 16:11 by CCP Fozzie)


《Tubrug1》
フレイターはなぜ速くなっているの?

ワープにかかる時間が長距離ワープでは以前より短くなり、短距離では長くなるんだ。新システムのせいでワープに時間がかかりすぎるようにはしたくなかった。さもないと遅い船には誰も乗らなくなってしまっただろうからね。




同スレ #45 より

(2013.10.02 17:09 by CCP Fozzie)


《Arec Bardwin》
ワープ速度のリグに何か変更が加わる予定は?

そのままにしておく予定だよ。新システム下では、このリグのボーナスはかなり強力だからね。




同スレ #80 より

(2013.10.02 19:37 by CCP Masterplan)


《Berluth Luthian》
船の敏捷性はワープ時の加速に影響を与えるの? 手元のローグレードノマッドインプラントの需要が高まる可能性があるということ?

いや、敏捷性の影響を受けるのは、非ワープ時の動きだけだよ。敏捷性が高くなればなるほど 75% に向けて軸合わせするのにかかる時間も少しずつ短くなるけど、いったんワープに入ったらリグ等の領分になる。

0 件のコメント:

コメントを投稿