[2014年夏拡張] 採掘艦 (MB)・特化型採掘艦 (Exhumer) の調整

公式フォーラム : 開発者スレッド 『採掘艦と特化型採掘艦の調整 ([Summer 2014] Mining Barges and Exhumers)』 #1 より

(2014.04.01 15:16 by CCP Fozzie)


勤労カプセラ諸君、こんにちは。

ORE の採掘艦は Inferno 拡張で大幅な調整を受けたよね。そこでの調整によってこの艦種全体が向上した面が多々ある反面、時間が経過するにつれてさまざまな問題があることも次第に浮かび上がってきた。調整から 2周年を迎えることもあり、いい機会なのでここであらためて見直しを行いたい。

Inferno 拡張では、他の船種での「ティアリサイド」 と同様のことを目指していた。それ以前の採掘艦 (※ Mining Barge) と言えば、いまいちなプロキュアラーやレトリーバーからコベトアーまでが、性能が段階的に向上していくラインナップをなしていたし、特化型採掘艦 (※ Exhumer) と言えば特定の資源の採掘に絞った、きわめて限られた範囲での役割を担っているだけだった。
Inferno 拡張以降は、ひとつひとつの船がそれぞれ性能的に異なったプレイスタイルを指向するようになり、その結果プレイヤーはおのおのが重視する性能にもとづいて、複数の選択肢の中から必要な船を選べるようになった。

レトリーバーとマッキノーの特徴は 「ISK 対 労力」 のバランスの良さなわけだけど、プレイヤー達がこの特徴をいかに重視するかについて、僕らは実質的に過小評価してしまっていたんだ。その結果、その後実際に運用される船は、僕らが思い描いていたよりもバリエーションに欠けるものとなってしまった。

2012年の調整で行った各船への役割配分は今回もそのまま維持するけど、その枠組みの範囲内でかなり大幅にボーナスを調整しようと思う。

プロキュアラースキフは採掘艦の中でも引き続き防御性能の高いラインとしての位置をキープするけど、ロースロットがひとつ追加され (これにより装備込みであればこの船の採掘量は、レトリーバーやマッキノーと同じレベルになる)、ドローンの与えるダメージおよびドローンのヒットポイントにも新たにボーナスを得る。PvP 特化の船に乗ったパイロットに採掘フリートの護衛を頼んでしまうと、そのパイロットが死ぬほど退屈な思いをすることになりがちということもあり、採掘艦でも採掘性能を犠牲にすることで自衛能力をもてるようにした。

レトリーバーマッキノーの巨大な鉱石ベイには手を加えないので、彼らは引き続きソロ採掘および最小限の手間しかかけないスタイルの採掘の王として君臨することになる。ただ、性能の高さを緩和したいので、採掘量については若干減らす。前回の調整では、プレイヤーがいかに鉱石ベイの大きさを重視するかを見誤ってしまっていたしね。

コベトアーハルクは引き続き採掘量トップの座をキープするし、採掘量の多さと引き替えに防御性能と鉱石保持量は低めという仕様もそのままだ。レベルごとに 5% 上昇という採掘レーザー・アイス採掘機の射程距離ボーナスを得ることで、大規模な採掘フリートにおける性能がいっそう強化されることになる。

また、採掘艦へのボーナスの適用方法を変更する。これはボーナスの重点を、性能ボーナスからスキルボーナスへとシフトさせるためだ。鉱石とアイスのいずれについても、ボーナスは採掘量ベースではなく、モジュールの起動時間ベースとする。これによりボーナスの実際の効果の高さの面で、鉱石とアイスとのあいだの差をなくすことができる。時間当たりの、理論上の最大採掘量は鉱石採掘については少し減少し、アイス採集については若干増加することになるよ。

みんなからのフィードバックやディスカッションにもとづき、以下のアップデートを加えることになったよ :

コベトアーとハルクのもつ、長射程採掘という特徴を活かすことのできるよう、採掘支援リンク-採掘レーザーフィールド強化 (※ Mining Laser Field Enhancement) がサーベイスキャナーの射程距離にも効果を発揮するよう変更する。

採掘艦パイロットが、ベルトやアノマリに存在するさまざまな種類の鉱石に対応できるよう、採掘クリスタル全種類の体積を 60% カットする。

レトリーバーとマッキノーのスキャン解像度を 17% カット、プロキュアラーとスキフのスキャン解像度を 33% カットする。これはコベトアーとハルクに、ロック所要時間の面で若干の優位性を与えるためでもあり、プロキュアラーとスキフの戦闘力が高くなりすぎてしまわないようにでもある。デストロイヤー (※駆逐艦) やフリゲートに比べれば、採掘艦のスキャン解像度は依然としてきわめて優れているよ。

以下の画像は今回の調整によってどれほど採掘量が変わるかをまとめたものだ。各値は 「実効ストリップマイナー数」 を表しており、スキルはオール 5 かつロースロットは 1つを残してすべて Tech 2 の採掘レーザー強化 (※ MLU) またはアイス採掘機強化 (※ IHU) で埋めるものとする (つまりコベトアーとハルクなら強化モジュール 1つ、他の船は強化モジュール 2つ)。

表は混乱を招くだけだったので、削除することにしたよ。




プロキュアラー

  • 採掘艦スキルレベル上昇ごとのボーナス :
    • シールドヒットポイントに 5% のボーナス
    • ストリップマイナーとアイス採掘機のサイクル時間に -2% のボーナス
  • 性能ボーナス :
    • ストリップマイナーの採掘量に 150% のボーナス
    • アイス採掘機のサイクル時間およびキャパシタ使用量に -60% のボーナス
    • ドローンの与えるダメージとドローンのヒットポイントに 50% のボーナス
  • スロットレイアウト : 1H, 3M(-1) 4M, 3L(+1) 2L;
  • フィッティング : 45 パワーグリッド, 255(+5) CPU
  • 防衛 (シールド / アーマー / ストラクチャ) : 6000 / 5000 / 5500
  • キャパシタ (容量 / リチャージ時間 / キャパシタ回復量/秒) : 800 / 187.5s / 4.27
  • 推進力 (最高速度 / 慣性修正乗数 / 質量 / 軸合わせ時間): 160(+70) / 1 / 10,000,000 / 13.86s
  • ドローン (帯域幅 / 収容量): 25 / 50(+25)
  • ターゲティング (最大ターゲット範囲 / スキャン分解能 / 最大照準設定数): 30km(+7.5km) / 660 440(-220) / 5(+1)
  • センサー強度 : 10
  • シグネチャ半径 : 150(-50)
  • 鉱石の収容容量 : 12000m3



レトリーバー

  • 採掘艦スキルレベル上昇ごとのボーナス :
    • 鉱石ベイの容量に 5% のボーナス
    • ストリップマイナーとアイス採掘機のサイクル時間に -2% のボーナス
  • 性能ボーナス :
    • ストリップマイナーの採掘量に 25% のボーナス
    • アイス採掘機のサイクル時間およびキャパシタ使用量に -20% のボーナス
  • スロットレイアウト : 2H, 1M, 3L;
  • フィッティング : 35 パワーグリッド, 235 CPU
  • 防衛 (シールド / アーマー / ストラクチャ) : 2300 / 1700 / 2000
  • キャパシタ (容量 / リチャージ時間 / キャパシタ回復量/秒) : 250 / 187.5s / 1.33
  • 推進力 (最高速度 / 慣性修正乗数 / 質量 / 軸合わせ時間): 80 / 0.659 / 20,000,000 / 18.26s
  • ドローン (帯域幅 / 収容量): 25 / 25
  • ターゲティング (最大ターゲット範囲 / スキャン分解能 / 最大照準設定数): 30km(+7.5km) / 660 550(-110) / 5
  • センサー強度 : 9
  • シグネチャ半径 : 250
  • 鉱石の収容容量 : 22000m3



コベトアー

  • 採掘艦スキルレベル上昇ごとのボーナス :
    • ストリップマイナーとアイス採掘機の最適射程距離に 5% のボーナス
    • ストリップマイナーとアイス採掘機のサイクル時間に -3% -4% のボーナス
  • スロットレイアウト : 3H, 1M, 2L;
  • フィッティング : 35 パワーグリッド, 255 CPU
  • 防衛 (シールド / アーマー / ストラクチャ) : 1700 / 1300 / 1500
  • キャパシタ (容量 / リチャージ時間 / キャパシタ回復量/秒) : 312.5 / 187.5s / 1.67
  • 推進力 (最高速度 / 慣性修正乗数 / 質量 / 軸合わせ時間): 100(+30) / 0.57(+0.124) 0.46(+0.234) / 30,000,000(-10,000,000) / 23.71s(-1s) 19.13s(-5.58s)
  • ドローン (帯域幅 / 収容量): 50 / 50
  • ターゲティング (最大ターゲット範囲 / スキャン分解能 / 最大照準設定数): 35km(+12.5km) / 660 / 6
  • センサー強度 : 8
  • シグネチャ半径 : 200(+50)
  • 鉱石の収容容量 : 7000m3



スキフ

  • 採掘艦スキルレベル上昇ごとのボーナス :
    • シールドヒットポイントに 5% のボーナス
    • ストリップマイナーとアイス採掘機のサイクル時間に -2% のボーナス
  • 特化型採掘艦スキルレベル上昇ごとのボーナス :
    • シールドレジスタンスに 4% のボーナス
    • ストリップマイナーとアイス採掘機のサイクル時間に -2% のボーナス
  • 性能ボーナス :
    • ストリップマイナーの採掘量に 150% のボーナス
    • アイス採掘機のサイクル時間およびキャパシタ使用量に -60% のボーナス
    • ドローンの与えるダメージとドローンのヒットポイントに 50% のボーナス
  • スロットレイアウト : 1H, 5M, 3L(+1);
  • フィッティング : 50 パワーグリッド, 300(+30) CPU
  • 防衛 (シールド / アーマー / ストラクチャ) : 6500 / 5500 / 6000
  • キャパシタ (容量 / リチャージ時間 / キャパシタ回復量/秒) : 900 / 187.5s / 4.8
  • 推進力 (最高速度 / 慣性修正乗数 / 質量 / 軸合わせ時間): 200 / 1 / 10,000,000 / 13.86s
  • ドローン (帯域幅 / 収容量): 50 / 100(+50)
  • ターゲティング (最大ターゲット範囲 / スキャン分解能 / 最大照準設定数): 30km(+7.5km) / 660 440(-220) / 6(+2)
  • センサー強度 : 14(+4)
  • シグネチャ半径 : 150(-50)
  • 鉱石の収容容量 : 15000m3



マッキノー

  • 採掘艦スキルレベル上昇ごとのボーナス :
    • 鉱石ベイの容量に 5% のボーナス
    • ストリップマイナーとアイス採掘機のサイクル時間に -2% のボーナス
  • 特化型採掘艦スキルレベル上昇ごとのボーナス :
    • シールドレジスタンスに 4% のボーナス
    • ストリップマイナーとアイス採掘機のサイクル時間に -2% のボーナス
  • 性能ボーナス :
    • ストリップマイナーの採掘量に 25% のボーナス
    • アイス採掘機のサイクル時間およびキャパシタ使用量に -20% のボーナス
  • スロットレイアウト : 2H, 4M, 3L;
  • フィッティング : 35 パワーグリッド, 270 CPU
  • 防衛 (シールド / アーマー / ストラクチャ) : 3000 / 2300 / 2700
  • キャパシタ (容量 / リチャージ時間 / キャパシタ回復量/秒) : 500 / 187.5s / 2.66
  • 推進力 (最高速度 / 慣性修正乗数 / 質量 / 軸合わせ時間): 90(+10) / 0.659 / 20,000,000 / 18.26s
  • ドローン (帯域幅 / 収容量): 50 / 50
  • ターゲティング (最大ターゲット範囲 / スキャン分解能 / 最大照準設定数): 30km(+7.5km) / 660 550(-110) / 6(+2)
  • センサー強度 : 13(+4)
  • シグネチャ半径 : 250
  • 鉱石の収容容量 : 28000m3



ハルク

  • 採掘艦スキルレベル上昇ごとのボーナス :
    • ストリップマイナーとアイス採掘機の最適射程距離に 5% のボーナス
    • ストリップマイナーとアイス採掘機のサイクル時間に -3% -4% のボーナス
  • 特化型採掘艦スキルレベル上昇ごとのボーナス :
    • シールドレジスタンスに 4% のボーナス
    • ストリップマイナーとアイス採掘機のサイクル時間に -2% -3% のボーナス
  • スロットレイアウト : 3H, 4M, 2L;
  • フィッティング : 35 40(+5) パワーグリッド, 300 310(+10) CPU
  • 防衛 (シールド / アーマー / ストラクチャ) : 2200 / 1800 / 2000
  • キャパシタ (容量 / リチャージ時間 / キャパシタ回復量/秒) : 625 / 187.5s / 3.33
  • 推進力 (最高速度 / 慣性修正乗数 / 質量 / 軸合わせ時間): 140(+70) / 0.57(+0.124) 0.46(+0.234) / 30,000,000(-10,000,000) / 23.71s(-1s) 19.13s(-5.58s)
  • ドローン (帯域幅 / 収容量): 50 / 50
  • ターゲティング (最大ターゲット範囲 / スキャン分解能 / 最大照準設定数): 35km(+12.5km) / 660 / 7
  • センサー強度 : 12(+4)
  • シグネチャ半径 : 200(+50)
  • 鉱石の収容容量 : 8500m3



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([2014年夏拡張] 採掘艦 (MB)・特化型採掘艦 (Exhumer) の調整 - 02 に続く)

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