(※原文のタイトルは 『指輪物語』 の登場人物、ガンダルフの "Fly, you fools!" というセリフをもじったものらしいです)
(2013.11.07 15:55 by CCP karkur)
『
みんなこんにちは!
このブログそのものは小さくないけれど、ゲーム内の小さな変更事項をいろいろとお知らせ!
今回は UI 変更以外の話も入ってくるんだけど、気に入ってもらえるといいな :)
今回の話は以下のとおり :
- インプラントとトレーニングキュー
- 「比較」 ツールの改善
- フリートまわりの各種調整
このあいだ、CCP Rise に 「ネオコムからトレーニングキューを止められるようにするとしたら、どれくらい大変?」 って聞かれたの。すぐにピンときた私は 「インプラントを差すときに自動的にキューを止められるかどうか、とりあえずやるだけやってみようかな」 って答えたの。こうして、太古の昔から多くのプレイヤーよりリクエストを受け続けていた 「フィーチャー」 に取りかかることになった。
まあ、それ以上特に言うこともないんだけど・・・Rubicon 以降は、インプラントを差すだけでスキルキューがごく短い間停止し、処理が終わると自動的に再開するようになるの。
多くの人が今頃 「ジャンプクローンも同じようにすればいいじゃん?」 って思っているかもね。これに対しては今は 「検討中」 としか答えられない。インプラントと比べるといろいろとやっかいでね。
ネオコムに 「比較ツールボタン」 を追加する、って何度かみんなと約束してきていたよね。ようやく今回の Rubicon で、あの存在すらまともに知られているかもあやしい 「すばらしき」 比較ツールにアクセスしやすくするためのコードを 3行、思い切って追加したの。比較ツールは複数のアイテムのステを一覧で眺めるのにすごく便利だよ。
そして今回最大の変更となるのがフリートまわり。
フリート内での同時複数移動 (マルチムーブ)
ご存じのとおり、Retribution 拡張ではフリート内で人員をドラッグ操作で配置できるようにした。
その作業をしていた当時、大きなフリートの管理がしやすくなるよう、同時に複数のパイロットを動かせるようにもしたかったんだけど、その時点ではとても手が回らなかったの。でも今回 Rubicon でふたたびそのコードに取り組んで、いい感じの変更を加えたの。
最初の構想はわりとシンプルで、フリートの管理者が複数のメンバーを選択して、それをフリート内の別の場所に一度にドラッグできるようにしよう、ってことだったの。でもありがちなことに、作業を進めるうちに 「あれもできるようにしたらどうだろう?・・・こうできるようにしたらいいんじゃない?」 って具合に、プロジェクトの規模がどんどん大きくなっていった。
さて具体的にどう変わるのかというと・・・
まず、Rubicon 以降、パイロットをフリートに誘うにあたって、ほとんどどんなリスト (チャットリスト、連絡員 (※コンタクト) リスト、ステーションのゲストリスト等) からでも、複数のパイロットを選択してフリートにドラッグ & ドロップすることで、それらのパイロットを一度に誘えるようになるの。
もしメンバーを特定のウィングやスクワッドに配置したいのであればそのスロットにドロップすればいいし、特に位置を気にしないのであれば、フリート司令官のスロットにドロップすれば割り振りが自動的に行われるの。
フリートに入ったパイロットがどのスクワッドに配置されるかは、従来は完全にランダムだったんだけど、利便性と一貫性を考えて以下のルールを作ったの。
- 1つ目に選択されるスクワッド : ウィング司令官およびスクワッド司令官のいる、一番上のスクワッド
- 2つ目に選択されるスクワッド : ウィング司令官のいる、一番上のスクワッド
- 3つ目に選択されるスクワッド : スクワッド司令官のいる、一番上のスクワッド
- その他 : 司令官のいない、一番上のスクワッド
すでにフリートに所属しているメンバーに対しても、まったく同じように操作が可能。フリートメンバーに対しては誘いがいくのではなく、フリート内での再配置が行われるの。念のため言っておくと、フリートメンバーをフリート司令官スロットや、すでに所属しているウィングにドロップしても、フリートにはもう所属しているわけだし何の効果もないからね。
司令官のスロットに複数のパイロットをドロップすると、そのメンバーはフリートに誘われる、もしくはそこのスクワッドに配置されるの。司令官には誰も任命されないからね。そんなの理屈的におかしいし。
司令官を任命したいのであれば、該当パイロットを単独で指定する必要があるの。ドラッグ & ドロップしてもいいし、古き良き右クリックメニューからでもね。
マルチムーブをテストサーバー Singularity に実装して以来、みんなからのフィードバックで多かったのが、単独のパイロットを空のスクワッドにドロップした際に、そのパイロットをスクワッド司令官ではなく 「平」 のスクワッドメンバーにする機能がほしいというもの。便利そうだし、喜んでそのオプションを追加させてもらおうじゃない。というわけで、Shift キーを押しながらフリート/ウィング/スクワッド司令官のスロットにパイロットをドロップすることで、 そのパイロットが 「平」 メンバーとしてスクワッドに追加されるようにしたの。
また、フリートウィンドウの更新頻度が少なくなるように変更を加えたので、フリートウィンドウまわりの操作がこれまでよりもスムーズで扱いやすくなるはず。
同時にたくさんのパイロットを動かせるようにしたことだし、「フリートの構成 (Fleet Composition)」 ウィンドウからでもフリート管理ができるようにしたほうがいいに決まっているよね、ということでこれも実装。これによって、船種・現在地・スキル等の情報にもとづいて簡単にフリートを管理できるようになったの。
フリートの構成ウィンドウをいじるついでに、「船タイプ」 コラムにも変更を加えることにしたの。入港中の船は船種が表示されない、って仕様はおかしかったからね。というわけで、船タイプコラムには常に船種が表示されるようにし、入港中かどうかももちろん情報として重要なので、こちらは 「位置」 コラムに表示されるようにしたの。
今回の変更について CSM に話したときに、「各パイロットの所属ウィング/スクワッドを表示するコラムを追加できないか」 って聞かれたの。すごく丁寧に聞かれたし、私としても、少なくなってきたフリートメンバーをまとめるときにそんなコラムがあったらすごく便利だろうなって思ったので、こっそり追加しちゃった。
そのコラムには各メンバーのウィングとスクワッド名が表示され、フリートの構成ウィンドウのリストをそのコラムでソートすることができるので、たとえばウィング 4 のメンバーをまとめて全員ウィング 2 に移そう、なんて操作がものすごく簡単に行えるようになるの。
ところで、このコラムで使用されている配置情報は、フリートウィンドウのヘッダーで使用されているものと一緒なんだけど、このことでみんなが大好きな例の 「実際に所属しているスクワッドと異なるスクワッドがヘッダーに表示されるバグ」 の問題がいっそう浮き彫りになってしまった。でも、これをフリート司令官の命令に従わなかった言い訳にはもう使えないよ。このバグは修正済み。「でも、フリートウィンドウでは僕は別のスクワッドにいることになってたんだ」 って言っても通じないからね。
今取り組んでいるのが、フリートの構成ウィンドウの遅延を減らすこと。現時点ではなにも確かなことは言えないんだけど、Rubicon もしくはそのポイントリリースで実現できればと思っているの。
マルチムーブを追加してちょっとした頃、EVE をいじりながらふと複数のフリートメンバーを同時にウォッチリストに追加しようとしたの。もちろん、うまくいかなかったけどね。なぜなら a) Tranquility サーバーにはまだマルチムーブが実装されていなかったから、そして b) そもそもウォッチリストにはマルチムーブを組み込んでいなかったから。・・・でも、翌日にはこの機能も実装完了。だってそのほうが理にかなっているしね!(ウォッチリストに追加できる人数は、従来と変わらず最大 15人だからね!)
フリートセットアップ
普段からフリートを立てている人なら、同じフリート構成を何度も何度もセットアップする 「楽しみ」 をよく知っているよね。そんな人たちの暮らしを少しだけ楽にしたくて、フリートセットアップをセーブし、新たにフリートを立てるときにそれをロードできるようにしたの。
使い方だけど、全ウィングに名前をつけ、セットアップが完了したら、フリートウィンドウのセッティングメニューから "Store Setup" オプションを選んでセットアップを保存するだけ。これでウィングの名前と、そこに所属するスクワッドの名前が保存されるの。
これを Singularity に実装したところ、フリート設定をもっとセットアップに含ませたいとの声がみんなからあがったの。いい考えだね。というわけでフリートセットアップの保存時に、フリームーブの設定・フリート音声の設定・当日のメッセージもそこに含められるようにしたの。
セットアップのロードを行うには、フリートウィンドウメニューの "Fleet Setups" という項目からロードしたいセットアップを選択するだけ。ウィングに空きがあるかぎり、それでセットアップが読み込まれるの。
CCP の就業規則のひとつに、「ウィングには必ず名前をつけること」 というものがあるの。まあ、それは私がいま勝手に作ったんだけど、とにかく今回のフリートセットアップ機能を使うときにはそれが 「規則」。セットアップをセーブするには全ウィングに名前がついている必要があるし、セットアップをロードすると、既存のウィングのうち空のものや名前のないものは消去され、ロードされる名前つきのウィングのために空きを作るようになっているの。ただし、すでに名前がついていたり、空ではないウィングに対してはなにも影響はないからね。
ロードできなかったウィングもしくはスクワッドがあった場合は、どのグループがロードできなかったかがわかるようになっていて、必要な処置をとったあとでいつでも再試行できるよ。
フリートメンバーは誰でも所属フリートのセットアップを保存できるようになっていて、セットアップは各パイロットごとにサーバー側で保存されるの。でもフリートのセットアップをロードしてフリートに適用できるのはフリートのボスとフリート司令官だけ。
ここまで読んでくれたのね。やるじゃない!
今日のところはここまで。少しでも便利に感じてもらえるといいな。
-CCP karkur
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