(2013.11.21 17:02 by CCP Rise)
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僕のチームがこの問題に取り組み始めてからずいぶん経つ。もともとは Rubicon でこれらの仕様に変更を加える予定でいたんだけど、CSM との長時間のディスカッションの結果、その時点での解決策には納得がいかないということになった。というわけで、こちらにもディスカッションの場を開いてみんなから意見を募りたい。
何のことだかわからないという人のために捕捉しておくね :
「信用取引」 スキルをトレーニングすることで、買い注文を出す際に代金の 「全額」 ではなく 「一部」 のみをエスクローに預託するだけでよくなるんだけど、「信用取引詐欺」 はこの仕様を巧みに利用したものだ。買い注文を出した側がウォレット内を空にしておくと、誰かがその注文にモノを売ろうとしても取引が失敗、消滅してしまう。つまり実質的に 「ニセの買い注文が出せるようになる」 ということだね。被害者は、信用取引にもとづいてたてられたニセの買い注文に目をつけ、そこにモノを流し込めるとふんで、(※買い注文を出したプレイヤーがあらかじめ売りに出しておいた) ぼったくり価格の商品を買い込んだはいいが、儲けるどころか、行き場のないアイテムの山に埋もれて終わる、というのが通常のパターンだ。
CSM と話し合いをしていく中で問題となった点がもうひとつあったので、それについてもはっきりさせておきたい :
今回の問題提起は 「詐欺」 そのものについてではないし、他のプレイヤーをハメること (これはきわめて 「EVE らしい」 ことだし、僕らとしてはまったく問題視していない) の是非についてでもない。今回僕らが問題だと感じているのは、「クライアントが (マーケット UI をとおして) 実質的にプレイヤーに嘘をついている」 という点なんだ。実際には成立し得ない注文を表示することでね。
当初僕らが CSM に提示した解決案は、「注文を成立させるのに必要な ISK がウォレット内になければ、注文はキャンセルされる」 というものだった。複数の注文をたてたいけど、そのすべてをカバーするだけの ISK が手元にない、というプレイヤーであれば、この方法なら引き続き信用取引スキルの恩恵にあずかれることになる。例えば、手元に 700万しかなくても、ソーラックスに 500万、別件でラプチャーにも 500万で買い注文をだせる、ただし、手持ちが 500万を切るとどちらの注文もキャンセルされてしまう、といったかたちだ。
この解決案にはいくつか難点がある。なかでも、手持ちの ISK を最大限に投資したいと考えている未来の投資家に不要に圧力をかけてしまうという点で非常に問題だ。ほかにも、実際にはとうていカバーしきれない注文である一方で、それが満たされることも実質的にはありえないような注文をたてることによる高度な駆け引き、的な遊び方を阻害することにもなる。賛成にしろ反対にしろ、この解決案について意見があれば聞かせてほしい。
第 2 の解決案 (これは CSM とのディスカッションの過程であがったものだ) は、「買い注文が信用取引によるものかどうかを、マークによってマーケット UI 上で識別できるようにする」 というものだ。この場合、買い注文をだす際に信用取引を用いるかどうかを決めてもらうことになる。それにもとづき注文にマーク (色とかチェックボックスとかね) がつくので、その注文がリスクを伴うものなのかどうかが売り手にわかるようになる。でも、これにもやっぱり難点がいくつかある。正当な注文をあやしくみせてしまったり、インターフェースがわかりづらくなったり、注文を出す際のクリック数が増えてしまったり、初心者が詐欺に遭うのを恐れて安い注文を避けてしまうことで余計な出費をさせてしまったり、等だ。
これは複雑な問題だし、僕らとしても慎重に扱いたいと思っているけど、みんなのほうでアイデアや意見があればぜひとも聞かせてほしい。
どうもありがとう!
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(※関連記事 ('13/07/09): 「信用取引詐欺」 (Margin Trading scam))
(※関連記事 ('13/07/24): CCP Falcon、「信用取引詐欺」 に引っかかった初心者を諭す)
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