[Odyssey 1.1] tech 1 輸送艦 (Industrials) (※廃案)

公式フォーラム : 開発者スレッド 『[Odyssey 1.1] tech 1 輸送艦 ([Odyssey 1.1] Tech 1 Industrials)』 #1 より

(2013.06.19 11:08 by CCP Rise)

(※追記 : マンモス支持者の猛反発によりホーダーとマンモスの立場が入れ替わりました)
(※追記 : さらに変更が加わりそうです。こちらをご覧ください)
(※追記 : 元レスが全面的に削除され、現在 『改装中』 となっています) 

(※新仕様が発表されました ('13/06/27): [Odyssey 1.1] tech 1 輸送艦 (Industrials) ラウンド 2)


ずいぶん時間がかかってしまったけど、そろそろこれらを終わらせてしまってもいい頃だね。

性能の話の前に、今回の全体的な指針について話したい。オデッセイ以前は、プレイヤーが自分が乗りたい tech 1 輸送艦を決めるにあたって考慮するのは、「スキルトレーニングにどれだけの時間をかけたいか (そしてどれだけバトルバッジャーを組みたいか)」 で、その答えに応じて 4種の輸送艦の中からひとつを選ぶかたちだった。でもオデッセイですべての輸送艦の必要スキルをそれぞれのレベル 1 で統一してしまったことで、「トレーニング時間」 という基準はなくなってしまった。おまけに存在しているのは 4種ではなく 12種類の船だ。そこで僕がここで達成したかったのは、それぞれプレイヤーのニーズあった輸送艦を選んでもらえるよう、選択肢に幅を持たせることだった。

具体的には、各国家の輸送艦ラインナップを 2系統の互いに異なるロール (役割) で特徴づけた。そして各国家の船が、他の国家のものに負けない魅力をもったものとなるよう注意を払った (イタロン V だけが輸送艦の王者になってしまうのではなくね)。ロールの片方は生残性とスピードは犠牲にした、純粋なカーゴ容量特化型だ。そしてもう片方はカーゴ容量を犠牲する代わりに、目に見えてベース HP が高くなり、アライン (軸合わせ) 時間、シグネチャ半径が改善され、スピードも速くなった。

ミンマターとガレンテの 「特殊」 分についてだけど、いろいろと面白い改良案は出たんだけど、残念ながらどれについてもみんなの納得がいくかたちでの合意に達することができなかった。どうしても国家間の不平等を招くか、そうでなければ大規模な開発リソースを必要としてしまうかになってしまい、そのようなリソースはどちらかといえば他の分野に向けたかった。ということでこれらの船については、当座は上記 2系統のあいだのいずれかのポイントに位置するかたちで調整することになった。これについては次の投稿でもう少し詳しく説明したいと思う。輸送艦全体についてもそちらでさらに詳細を述べているよ。

まず最初にスピードと防御に重点を置いた系統を列挙し、その次にカーゴ容量特化型、そして最後にその他の特殊タイプだ。

みんなの意見を聞かせてね!


サイジル (Sigil)


  • アマー輸送艦レベル上昇ごとのボーナス :
    • +5% カーゴ容量
    • +5% 慣性修正乗数 (最高速度ボーナスは廃止)
  • スロットレイアウト : 2H, 4M(+1), 6L(+1); 1 タレット , 0 ランチャー
  • フィッティング: 250 パワーグリッド(+180), 750 CPU
  • カーゴ (容量 / カーゴ容量追加最大および tech 1 のカーゴ容量リグを装備し、スキルレベルオール 5 での容量): 2600(-400) / 21234m3
  • 防衛 (シールド / アーマー / ストラクチャ)  : 780(+624) / 1320(+304) / 2400(+1540)
  • 推進力 (最高速度 / 慣性修正乗数 / 質量 / 軸合わせ時間) : 125(-30) / .88(-.12) / 10500000(-500000) / 12.8(-2.4)
  • シグネチャ半径 : 175(-35)


バッジャー (Badger)


  • カルダリ輸送艦レベル上昇ごとのボーナス :
    • +5% カーゴ容量
    • +5% 慣性修正乗数 (最高速度ボーナスは廃止)
  • スロットレイアウト : 2H(+1), 6M(+2), 5L(+3) 4L(+2); 1 タレット , 1 ランチャー
  • フィッティング: 185 パワーグリッド(+135), 950 CPU(+200)
  • カーゴ (容量 / カーゴ容量追加最大および tech 1 のカーゴ容量リグを装備し、スキルレベルオール 5 での容量): 3700(-425) / 18588m3
  • 防衛 (シールド / アーマー / ストラクチャ)  : 1440(+1166) / 810(+67) / 2060(+1200)
  • 推進力 (最高速度 / 慣性修正乗数 / 質量 / 軸合わせ時間) : 127(+7) / .89(+.1) / 10450000(-2300000) / 12.9(-1.1)
  • シグネチャ半径 : 190(-30)


ウレス (Wreathe)


  • ミンマター輸送艦レベル上昇ごとのボーナス :
    • +5% カーゴ容量
    • +5% 慣性修正乗数 (最高速度ボーナスは廃止)
  • スロットレイアウト : 2H(+1), 5M(+3), 5L(+3); 1 タレット , 0 ランチャー
  • フィッティング: 200 パワーグリッド(+155), 800 CPU(+200)
  • カーゴ (容量 / カーゴ容量追加最大および tech 1 のカーゴ容量リグを装備し、スキルレベルオール 5 での容量): 3100(-200) / 19857m3
  • 防衛 (シールド / アーマー / ストラクチャ)  : 1140(+1061) / 1080(+337) / 2250(+1469)
  • 推進力 (最高速度 / 慣性修正乗数 / 質量 / 軸合わせ時間) : 140(+15) / .81(-.19) / 11500000 11000000(-1500000 -200000) / 12.9(-.0) 12.35(-1.5)
  • シグネチャ半径 : 155(-5)


イタロン (Iteron)


  • ガレンテ輸送艦レベル上昇ごとのボーナス :
    • +5% カーゴ容量
    • +5% 慣性修正乗数 (最高速度ボーナスは廃止)
  • スロットレイアウト : 2H(+1), 5M(+3), 5L(+3); 1 タレット , 0 ランチャー
  • フィッティング: 215 パワーグリッド(+170), 750 CPU(+150)
  • カーゴ (容量 / カーゴ容量追加最大および tech 1 のカーゴ容量リグを装備し、スキルレベルオール 5 での容量): 3300(+200) / 21138m3
  • 防衛 (シールド / アーマー / ストラクチャ)  : 960(+881) / 1200(+419) / 2600(+1819)
  • 推進力 (最高速度 / 慣性修正乗数 / 質量 / 軸合わせ時間) : 130(+5) / .78(-.22) / 11250000(+1000000) / 12.2(-2)
  • シグネチャ半径 : 185(-5)


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ビストワー (Bestower)


  • アマー輸送艦レベル上昇ごとのボーナス :
    • +5% カーゴ容量
    • +5% 最高速度
  • スロットレイアウト : 1H(-1), 4M, 6L(+2); 1 タレット , 0 ランチャー
  • フィッティング: 90 パワーグリッド(+20), 750 CPU
  • カーゴ (容量 / カーゴ容量追加最大および tech 1 のカーゴ容量リグを装備し、スキルレベルオール 5 での容量): 4800 / 39201m3
  • 防衛 (シールド / アーマー / ストラクチャ)  : 160(-35) / 935(-238) / 900(-273)
  • 推進力 (最高速度 / 慣性修正乗数 / 質量 / 軸合わせ時間) : 110(-15) / 1 / 13500000 / 18.7
  • シグネチャ半径 : 215(+5)


バッジャーマークII (Badger Mark II)


  • カルダリ輸送艦レベル上昇ごとのボーナス :
    • +5% カーゴ容量
    • +5% 最高速度
  • スロットレイアウト : 1H(-1), 6M, 4L(+1); 1 タレット , 1 ランチャー
  • フィッティング: 80 パワーグリッド, 1000 CPU
  • カーゴ (容量 / カーゴ容量追加最大および tech 1 のカーゴ容量リグを装備し、スキルレベルオール 5 での容量): 7000(+1750) / 35167m3
  • 防衛 (シールド / アーマー / ストラクチャ)  : 680(+132) / 760(-256) / 810(-206)
  • 推進力 (最高速度 / 慣性修正乗数 / 質量 / 軸合わせ時間) : 115 / .93 / 13000000(-500000) / 16.8(-.6)
  • シグネチャ半径 : 230(-20)


ホーダー (Hoarder) マンモス (Mammoth)


  • ミンマター輸送艦レベル上昇ごとのボーナス :
    • +5% カーゴ容量
    • +5% 最高速度
  • スロットレイアウト : 1H, 5M(+2), 5L(+2); 1 タレット , 0 ランチャー
  • フィッティング: 80 パワーグリッド(+20), 750 CPU(+100)
  • カーゴ (容量 / カーゴ容量追加最大および tech 1 のカーゴ容量リグを装備し、スキルレベルオール 5 での容量): 5700(+600) / 36511m3
  • 防衛 (シールド / アーマー / ストラクチャ)  : 310(+36) / 825(-191) / 935(-81)
  • 推進力 (最高速度 / 慣性修正乗数 / 質量 / 軸合わせ時間) : 120 / .91(-.09) / 11500000 / 14.5(-1.4)
  • シグネチャ半径 : 200(+20)


イタロンマークV (Iteron Mark V)


  • ガレンテ輸送艦レベル上昇ごとのボーナス :
    • +5% カーゴ容量
    • +5% 最高速度
  • スロットレイアウト : 1H(-1), 5M, 5L; 1 タレット , 0 ランチャー
  • フィッティング: 85 パワーグリッド, 850 CPU
  • カーゴ (容量 / カーゴ容量追加最大および tech 1 のカーゴ容量リグを装備し、スキルレベルオール 5 での容量): 6000 / 38433m3
  • 防衛 (シールド / アーマー / ストラクチャ)  : 375(-94) / 850(-518) / 970(-515)
  • 推進力 (最高速度 / 慣性修正乗数 / 質量 / 軸合わせ時間) : 110 / .87(-.13) / 12500000(+750000) / 15.1(-1.2)
  • シグネチャ半径 : 220(-10)


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イタロンマークII (Iteron Mark II)


  • ガレンテ輸送艦レベル上昇ごとのボーナス :
    • +5% カーゴ容量
    • +5% 最高速度
  • スロットレイアウト : 2H(+1), 5M(+1), 4L(+2); 1 タレット , 0 ランチャー
  • フィッティング: 190(+135) パワーグリッド, 780(+30) CPU
  • カーゴ (容量 / カーゴ容量追加最大および tech 1 のカーゴ容量リグを装備し、スキルレベルオール 5 での容量): 4600(+850) / 23110m3
  • 防衛 (シールド / アーマー / ストラクチャ)  : 800(+644) / 1110(+250) / 2150(+1251)
  • 推進力 (最高速度 / 慣性修正乗数 / 質量 / 軸合わせ時間) : 125(+5) / .85(-.15) / 11625000(+625000)/ 13.7(-1.6)
  • シグネチャ半径 : 185(-25)


イタロンマークIII (Iteron Mark III)


  • ガレンテ輸送艦レベル上昇ごとのボーナス :
    • +5% カーゴ容量
    • +5% 最高速度
  • スロットレイアウト : 2H, 5M(+2), 4L(+1); 1 タレット , 0 ランチャー
  • フィッティング: 150(+75) パワーグリッド, 800(+50) CPU
  • カーゴ (容量 / カーゴ容量追加最大および tech 1 のカーゴ容量リグを装備し、スキルレベルオール 5 での容量): 4900(+25) / 24617m3
  • 防衛 (シールド / アーマー / ストラクチャ)  : 675(+401) / 1025(-69) / 1785(+456)
  • 推進力 (最高速度 / 慣性修正乗数 / 質量 / 軸合わせ時間) : 120(+5) / .87(-.13) / 11500000(+1000000) / 13.9(-.7)
  • シグネチャ半径 : 195(-5)


イタロンマークIV (Iteron Mark IV)


  • ガレンテ輸送艦レベル上昇ごとのボーナス :
    • +5% カーゴ容量
    • +5% 最高速度
  • スロットレイアウト : 2H(+1), 4M, 5L(+2); 1 タレット , 0 ランチャー
  • フィッティング: 120(+50) パワーグリッド, 825(+75) CPU
  • カーゴ (容量 / カーゴ容量追加最大および tech 1 のカーゴ容量リグを装備し、スキルレベルオール 5 での容量): 5100(-150) / 28931m3
  • 防衛 (シールド / アーマー / ストラクチャ)  : 525(+290) / 940(-76) / 1370(+197)
  • 推進力 (最高速度 / 慣性修正乗数 / 質量 / 軸合わせ時間) : 115(-5) / .9(-.1) / 11975000(+725000) / 15(-.7)
  • シグネチャ半径 : 205(-15)


マンモス (Mammoth) ホーダー (Hoarder)


  • ミンマター輸送艦レベル上昇ごとのボーナス :
    • +5% カーゴ容量
    • +5% 最高速度
  • スロットレイアウト : 2H(+1), 5M(+2), 4L(+1); 1 タレット , 0 ランチャー
  • フィッティング: 140(+80) パワーグリッド, 775(+125) CPU
  • カーゴ (容量 / カーゴ容量追加最大および tech 1 のカーゴ容量リグを装備し、スキルレベルオール 5 での容量): 4400(-700) / 22105m3
  • 防衛 (シールド / アーマー / ストラクチャ)  : 690(+416) / 1050(+34) / 1700(+684)
  • 推進力 (最高速度 / 慣性修正乗数 / 質量 / 軸合わせ時間) : 130(+10) / .91(-.1) / 11375000(-375000) / 14.3(-2)
  • シグネチャ半径 : 190(+10)





同スレ #2 より

(2013.06.19 11:09 by CCP Rise)


みんなからの投稿がくる前に、こちらで、そして CSM とのあいだで議論の対象になった事項について述べておきたい。多く寄せられるであろうと思われる質問に、ここであらかじめ答えておければと思っている =)

まずはわりとシンプルなものから。「なぜマンモスではなくホーダーなのか?」 これは基本的には美術部門の方針だ。今回の調整の初期段階で、船を一部取り除くこと、逆にもっと船を追加することの両方を検討したんだけど、その過程で美術部門からミンマターの主力輸送艦としてマンモスではなくホーダーを使ってほしいとの要望があったんだ。

防御とスピードに重点をおいた系統についてだけど、結局これでは 「防御が高い」 とは言えないのではないか、との懸念があがっていた。確かに、依然として神風攻撃には弱いし、ハイセク以外では簡単に墜とされてしまうだろうね。でも変更前の性能と比べれば相当強力になっているよ。防御重視タイプは旧イタロン V に比べてベース HP が約 50% 増えているし、そのほとんどがストラクチャだから、DCU (ダメージ制御機) ひとつでお手軽に実効 HP を大幅に増強することができる。さらにフィッティング周り、アライン時間、最高速度も強化されている。総合的にみれば輸送艦の選択肢として十分に魅力的なものになっていると思うよ。ただ所詮は tech 1 輸送艦に過ぎない、という点だけ忘れないでね、ということだ。

CSM が特に気にしていたのは、輸送艦全体があまりに等質化され過ぎているのではないかという点だった。これについては実は僕もすごく気にしているんだよ。船にさまざまなヴァリエーションがあることや、各国家ごとの独特の個性が備わっていることの重要性については僕も異論はない。輸送艦の調整をするうえで難しいのは、他の艦種と違って船の価値がほぼ一つか二つの属性 (キャパシタとロースロット) に集約されてしまうということだ。だからそこに個性をもたせようとすると、実際には選択肢を制限していくかたちになってしまう。スロット配分、最高速度やアライン時間の違い、シグネチャ半径、その他カルダリのみがランチャースロットを持つなど、細かいところで違いを持たせ、できる限り各国家ごとの 「味」 を保つようにはしたつもりだ。もっと大きな視野で捉えた場合の話だけど、この艦種の仕事はきわめて限られているし、実際のところ輸送艦全体を 1種か 2種の船に集約してしまうのがデザインとしてはおそらく最も理にかなっているんだろうとは思う。でもこれまでの歴史や国家ごとの個性は重要な要素だと考えているし、それゆえすべての船を残した上で、それぞれに独自の魅力をもたせる道を模索した。

最後に 4隻の 「特殊」 な輸送艦について話したい。これらについては内部でもかなりの議論を行ったし、どのような方向性でいくべきかきわめて幅広い選択肢を検討した。そして最終的には、彼らをゲームから取り除いたところで特に利点はないし EVE の歴史の一部が失われてしまうことになる一方で、彼らに魅力的で価値のある性能を与えたとしても、それがガレンテとミンマターにしか存在しないのであればそれは不公平になるという話になった。僕らとしては近い将来に、例えば 「新たな産業の発展により」、彼らの居場所を見つけてあげられればと思っている。今あるものと競合しないかたちで性能面を調整していくなり、多数のイタロンの対抗馬として新たな輸送艦を実装していくなりしてね。それまでは彼らはいくぶん端に追いやられることになる。二つのロールにもとづいた実のある選択肢が今回できたことで、この艦種に深みができたと感じてもらえればと思っているよ。4種の船がそのロールから除外されてしまいはしたけどね。

読んでくれてありがとう。いつもどおり、フィードバックを読むのを楽しみにしているよ。

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